〈かっこいい〉を作りだすデザインの力
2016年ブラジルのリオでオリンピックが開催されました。
閉会式での「TOKYO 2020」のセレモニーが話題になりましたね。
日本の最先端を走るデザイナーたちの総力戦を見られて感動でした。
さらに9月8日には、パラリンピックも開催されます。
それにともない、
今回は義手のデザインからみるデザイン力の力について
考えていきたいと思います。
これは、2015年のグッドデザイン賞で金賞に輝いた義手です。
手首も自由に動き、握ったりと摘むことも精密にできる。
バッテリーも腕に内蔵されている。
さらに設計データも公開され家庭用3Dプリンターで簡単に制作が可能なのだ。
自分の中の義手のイメージが大きく覆され、
時代の進歩を感じた。
アンドロイド、アメコミヒーロー、あの錬金術師を連想させるデザイン。
か、かっこい…
こっちは
アメコミヒーローのアイアンマンを
イメージしてデザインされた子供用の義手。
出典元 (http://www.openbionics.com)
義手の性能そのものも日々進化を続けている。
今まで出来なかったことが出来るようになり
失われた身体を補うモノから、
身体能力を拡張していくモノに
徐々に代わっていく可能性もある。
そのうえで
生活の中のハンデを克服するだけでなく
周囲からの
「かわいそう」「助けてあげるべき」
というイメージを
「かっこいい/かわいい」
というイメージへ転換する。
デザインの力によって
そういう方向へイメージが切り替わり
新しい未来を生み出していく力に
なっていくのではないでしょうか。