高齢者向けのゲームってなんだろう…?〖高齢者ゲーム連載第1弾〗
先日、ダークソウル2をプレイしている80歳のおじいちゃんゲーマーがMBSにて特集され、話題になったのをご存知でしょうか?
このおじいちゃんゲーマー、加山清さんは20年前からゲームを楽しむ筋金入りのゲーマーで購入したゲーム機は10台以上、ソフトも数えきれないほどだそうです。
「シルバーゲーマー」という言葉をご存知でしょうか?
シルバーゲーマーとは、「高齢者にも関わらずゲームが好きな人」
の事を指すらしい。
ゲームとは非常に体力がいる行為で、時には尋常じゃない集中力
を必要とすることもある。
芸能人の方でも高齢者のゲーマーが意外に多く、鈴木史郎さんをはじめ、多くの方がゲームを楽しんでいるように思えます。
突然ですが、高齢者向けのゲームというと、どんなものを想像しますか?
認知症予防のパズルゲームやWii Fitのような健康に気を遣った運動系のゲームが思い浮かびませんか?
そういった明らかに高齢者に向けたものがあるにも関わらず、加山さんや鈴木さんなどの高齢者ゲーマーが好んでいるのはそういったものではなく、ダークソウルシリーズやバイオハザードなどコアなゲーマー層向けのゲームを好んでいるようです。
では、高齢者が本当にやりやすく、楽しめるゲームってなんなのでしょうか?
上記の記事は、2016年の3月にアメリカで行われた、ゲームクリエイターの技術交流を目的とした世界規模のセッション、GDC(ゲーム・デベロッパーズ・カンファレンス)2016でのひとつの講演をまとめたものです。
高齢者を❝50歳以上❞としたうえで、ゲーマーのうち高齢者の割合がこれから増えていくなかで、高齢者がより楽しめるためにはどうすべきか?の研究が語られています。
この記事で言われている高齢者ゲームと世に多くある高齢者ゲームの違いは
ゲームをプレイする動機が、ゲーム自体にあるかどうか
にあると思います。
世にある高齢者ゲームは、「認知症予防」であったり「家族とのふれあい」であったりとゲームをプレイする目的がゲームとは別に存在します。
対して、この記事で取り上げる、そして私も考えているあるべき高齢者ゲームとは、ゲームをプレイすることの目的をゲームを楽しむことに置いている。もちろん、認知症予防や家族との触れ合いも大事な要素ですが、それらはまず高齢者自身がゲームを楽しみながら、その副産物としてあるべきだと思うのです。
これからの高齢者ゲームは
- 高齢者自身が自らの趣味として楽しめるもの
- ゲーム自体が高齢者でもやりやすいもの
こういったものが主体になってくれば、高齢者になっても気軽にゲームをやり続けることができる、鈴木史郎さんのお言葉を借りるなら
「定年後の素晴らしいプレジャー(宝物)であり、プレゼント」
になっていくでしょう。
それじゃあ具体的にどうすんの?といったところは次回、第2弾でお届けできればと思います。お楽しみにお待ちくだされば幸いです。